Blue Moon Redux

社会、テクノロジー、心理学、経済とかその辺。

インプットを減らし、アウトプットを増やそう - Robert Bjork

https://www.youtube.com/watch?v=_tsJyFBHezY

https://www.youtube.com/watch?v=t4VHdXRKRBY&list=PLCV729neGre7-vrwIa6qlydMHnfYundXI

 

さて、今回は予告通りRobert Bjork氏の学習理論についてです。

といっても、その大要は上のこれらの動画で言われている通りで、この記事では日本語でまとめてみるだけです。

Bjork氏はUCLAの著名な心理学者で、学習理論について様々な成果をあげています。(僕は彼についてedXのThink101の授業で知りました。)

そのBjork氏は、学習におけるアウトプットの重要性について強調しています。

彼の言うには、テキストを何度も読みなおしたり、マーカーでハイライトをしたりというのは、それほど効果的ではないそうです。

それよりもむしろ、例えばある章のまとめを作ってみたり、テキストとは違う例を考えてみたり、学習の成果を他人に話してみたり、何にせよ「アクティブな」学習の方が、パッシブな勉強姿勢よりも、高い学習効果を生むそうです。

他にも彼は、スペーシング効果についても話しています。これは、学習は空白(スペース)の期間を設けた方が上手くいく、というものです。例えば、一つの事柄についてあるテキストで勉強したら、しばらく間をおいてその間は別の科目について勉強する、といったことです。

また、学習において我々が陥る錯誤についても触れています。例えば、テキストを一度読み終えてもう一度読み直すと、当然ながら前よりもスイスイ読めるでしょう。これを我々は「自分はこれについて理解している」と思ってしまいがちです。しかし、Bjrok氏によると、これはプライミング(一度見た事柄が潜在記憶に残っていて、無意識的に影響を及ぼすこと)による認知錯誤であって、学習が定着していることの証左とはならないそうです。

 

この話には非常に納得したのですが、それは僕自身彼の話の内容に覚えがあって、自分がある事柄を理解した、と感じるのは、人に説明しようとしたり、自分でそれを発展させようと色々考えている時だったからです。そうした時には、曖昧に理解していたことについては調べ直さなければなりませんし、自分が本当に理解しているかどうかが試されます。

そんなわけで、アウトプットを増やすためにブログでも書こう、と思い立ったわけです。